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先日…

1件目のバイトが早上がりになったため、次のバイトまで中途半端な時間が空いてしまいました。

ということで、二十歳にもなったし、一人カラオケで潰してみよう―。

そのような軽い動機で、横浜のカラオケ館へ足を運びました。


いきなり部屋が見つからないハプニングが起きつつも、老い先短いことを感じさせないシニアガールズに助けられ、

なんとか辿り着き、無事にホットココアも頼む事ができました。


しかし、そこからが問題です。

何の目的もなく来店した自分も悪いですが、とにかく何をしたらいいか分からない。

「とにかく曲を入れなくては」という思いが私に送信させたものは、かの坂本九の「上を向いて歩こう」でした。

これに味をしめたのか、歌い終わってはリスタートを繰り返し、その度に涙がこぼれないよう上を向いた私は、もうそこにエクスタシーすら感じていたと思います。


ただある時、ふと我に帰りました。

隣の部屋から、大塚愛の「さくらんぼ」が、幾人かの高校生らしき声と共に聞こえて来たのです。


入店時、エレベーターの前で溜まっていたあの高校生の集団か―。


それに気付いた瞬間、先ほどから「上を向いて歩こう」を、同じ人間が何度も歌っているという客観的事実に、私は言い知れぬ不安を感じました。


「ねーねー隣の部屋のやつ、さっきから一人で上向いて歩いてるだけじゃね?」「えーまじ超キモイんだけど」

―言わせない。絶対に言わせないぞ。


奴らは確か5人(男2+女3)。

…必殺・5人分身カラオケを使えばきっとごまかせる!


良い歌ユメ気分はもうそこにはなく、あるのは隣の部屋から漂うリア充に対する無意味な対抗心のみ。

私の孤独な戦いが始まりました。


基本的には相手が歌ってきたものと同ジャンルの曲でアンサーソングしていきます。

男女関係なく他ジャンルに渡りものまねすることで、こちらが複数人だと錯覚させるのです。


早速向こうがいきものがかりらしきポップチューンで仕掛けてきたため、こちらは全力でGO!GO!7188の「脳内トラベラー」で応戦。

続いて敵がGLAYのバラードを投下、それをルイ・アームストロングの「What A Wonderful World」で撃墜。

YUKIの新曲「COSMIC BOX」という奇襲に対しては、CHARAの「しましまのバンビ」で何とか持ちこたえる。


このようなことを続けているうちに、隣の音が止んだのです。



勝った―。


私は確信しました。


この部屋は完璧に男女混合5人グループで盛り上がっていて、奴らもきっとそう思っているに違いありません。

時間つぶしのために何となく入ったカラオケで、まさかこれ程の達成感を得られるなんて。

本当に今日は充実した一日だったと、俺こそがリア充だと、私は感極まっていました。


そしてふとドアの外に目をやると、高校生達がただならぬ好奇心を浮かび上がらせながら、こちらを覗いています。



…全てが崩れる音が聞こえました。


「隣の部屋何か変臭くね?とか思ってたけど、やっぱり一人で歌ってた的な」

「えーまじ超ウルトラ鬼キモいんだけど」

という彼らのやりとりが防音ドア越しでもビンビン伝わってきます。


どこかいってしまいたい。どこか、知らない国へ消えてしまいたい。

久しぶりにそう思いました。


何より私は、自分の部屋がエレベーターの目の前にあったことを呪いました。

もし私の部屋が彼らより上座にあったならば、このような事態には至らなかったはずです。


成人するやいなやメジャー級の恥辱プレイという洗礼を受けた私は、その後歌う気力もなく部屋をあとにし、ドリンク込みの値段かと確認したはずなのにココア代もしっかり別でとられ、2時間しめて1029円なり。


外に出ると、横浜の町がなんだか前より小さく感じました。


これが、大人になるっていうことなのですね。



ということで柴田さん、宜しくお願いします。

「先日… 」へのコメント

今日夢になぜか畠山くんが出て来た。
畠山くんの家にお邪魔した。

なんかすぐに帰った。

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